SIOS OSS よろずNewsとは
SIOS OSS よろずNewsでは、毎月、 OSSの最新情報やOSS用語などについてメールを配信しています。
人気のあった過去のメールをご紹介します!
【最新動向】
こんにちは。SIOS OSS よろずNews 編集局です。
日本OSS 推進フォーラムは2022年6月13日、最新版となる、OSS 鳥瞰図 (2022年度版)を発表しました。
>> 2022年度版 OSS 鳥瞰図
OSS 鳥瞰図 とはどういったものなのでしょうか?
ご存知のようにOSS は、家電から企業、社会を支える基盤など広く使われています。 そのため、新しくOSS に興味を持った人にとっては、 自分が働く業界ではどういったOSS が使われているのだろうか、 システムを構築するにはどのOSS がよく使われているのだろうか という疑問を持つことも多くなるでしょう。
そういった OSS 初心者を手助けするために、日本OSS 推進フォーラムは、広く使われている OSS を視覚的に俯瞰できるようOSS 鳥瞰図 としてまとめ、 2014年から公開し、更新を続けています。
2004年に発足した日本OSS 推進フォーラムは、OSS を活用していく上での課題や普及促進への活動をオープン に 推進し、 産業界全体の発展に寄与することを目的とした民間団体です。 市場における新たなトレンドなど、 最新のトピックをテーマとして活動に取り入れ、 業界における共通認識の形成・認知の共有、 政府提言のとりまとめなどを推進しています。
その活動の1つとして毎年更新しているOSS 鳥瞰図 は、 経済産業省が2021年4月に公開した「OSS の利活用及びそのセキュリティ確保に向けた監視手法に関す る事例集」においても、OSS の広がりを視覚的に認識するために有効な図として紹介され ています。
普段、目にすることのない分野のOSS から、 なじみのあるOSS まで網羅されています。 世論の活用状況などを観察し、毎年更新されるOSS 鳥瞰図 には、 最新分類と各OSS へのハイパーリンクが設けられています。 いま一度、目を通してみるのはいかがでしょうか?
【参考】
>> OSS 推進フォーラム 公式サイト
>> OSS 推進フォーラム 鳥瞰図 ワーキンググループ
今号も、オープン ソース の最新トピックをお届けします!
【今月のトピック】
Kubernetes を利用したコンテナプラットフォーム(CP) ~ 初心者向け OKD の構築 ~
Kubernetes を使用する際に、冗長構成とサーバの台数、 監視ツールやGUIの設定など、 カスタマイズの自由度の高さと考慮点の多さで悩んでしまいません か? OKD は、Kubernetes をコンテナプラットフォーム(CP) として利用するために欲しい機能を提供してくれます! 本ブログでは OKD の説明と、AWS 上に簡易構築する方法について解説します。
Kubernetes のセキュリティの悩みを解決する StackRox の導入
アプリケーションのコンテナをリリースする機会が増えてきました 。 アプリケーションを運用するときにはセキュリティ要素が気になる 方も多いのではないでしょうか? 本ブログでは、コンテナと Kubernetes のライフサイクル全体にわたるセキュリティ管理が行える StackRox について導入手順とともにご紹介します。Network Graph の箇所は、Kubernetes で理解しにくいネットワークセキュリティを理解する助けになるは ずです!
わからないなりに理解したい Podman ⑦ ~ Pod の可搬性
Podman を動かしながらなんとなくコンテナを使えるようになりたい!… と始めた本シリーズも、第7回となりました。第6回で、Pod はコンテナの器のようなものであるとお伝えしましたが、この Pod も、コンテナ同様に他の環境に移すことができる「可搬性」 を有しています。 今回は、Pod を別環境に移す方法の一つとして、yaml ファイルを使って、わずかなコマンドだけで Pod を移行してみます!
【今からでも大丈夫!オープン ソース ソフトウェア用語】
オープン ソース に関連する言葉でニュースやブログでよく見る用語 だけど、どういう意味なのかな?と思ったことはありませんか。「 今からでも大丈夫!オープン ソース ソフトウェア用語」と題して、 できる限り簡単にオープン ソース ソフトウェア用語をご紹介します !
第51回は「 GitOps 」 です。
DevOps を実現するための具体的な手法の1つである「CI/CD」 への注目が高まるとともに、この数年「GitOps」 という用語が使われるようになってきました。
CI/CD とは、ソフトウェア開発におけるビルドやテスト、デリバリー、 デプロイメントを自動化し、 継続的に行うアプローチを指す名称です。CI/CD を支える考えの1つが GitOps といえます。
Weaveworks CEO である Alexis Richardson による造語である新しい技術用語である GitOps は、Kubernetes およびその他のクラウドネイティブテクノロジーの運用とアプリケ ーションデプロイのワークフローモデルです。 この基盤となるプラットフォームの1つが、オープン ソース のバージョン管理システムである Git です。GitOps により、クラスターとアプリケーションのデプロイ、管理、 そしてモニタリングを統合します。
GitOps で利用されるオープン ソース として、Flux、 Argo、JenkinsX などがあります。
Alexis Richardson は、GitOps の3つの原則を以下のようにまとめています。
#1. 記述可能なものはすべてgitに保存すること
#2. Kubectlは直接使用しない方が良い
#3. オペレータパターンに従ったKubernetesコントローラを 使用する
また、Red Hat は、 2022年5月26日に、GitOps の原則と実践を紹介する連載ブログ「GitOps Deployment and Image Management」を開始しました。より、 詳しい内容を知りたい方は、アクセスしてご覧ください。
【参考】
>> GitOps Deployment and Image Management(Red Hat)
OSSのお役立ち情報を知りたい方は、ぜひご登録ください!
ご覧いただきありがとうございます!
この投稿はお役に立ちましたか?
役に立った
役に立たなかった
0人がこの投稿は役に立ったと言っています。