こんにちわ。
今月も「web3 勉強中のエンジニアがきになった web3 関連ニュース」ということで、先月1ヶ月におこった気になったニュースをお届けしたいと思います。
業界動向ニュース
No. | 日付 | タイトル |
1 |
2023.07.03
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各国、web3の対応に関して様々。(香港、中国、ベラルーシ) |
2 |
2023.07.10
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ビットコインのトークン規格BRC-20、イーサリアムへクロスチェーン展開 |
3 |
2023.07.13
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Google Play、NFTの活用を公式に認可 アプリストアのポリシーを更新 |
4 |
2023.07.14
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ポリゴン、仮想通貨「MATIC」を「POL」にアップグレードする提案を発表 |
5 |
2023.07.18
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ソラナにイーサリアム互換性を付与する「Neon EVM」正式リリース |
6 |
2023.07.21
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OpenSeaがNFT交換機能Dealsリリース |
7 |
2023.07.22
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MetaMaskが新プロトコル「Snaps」を導入へ、ウォレットのカスタマイズが可能に |
8 |
2023.07.31
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Amazon Managed Blockchainの新機能が提供開始 |
9 |
2023.07.31
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「Ponta」がWeb3サービス対応へ、約1億人超規模の独自ブロックチェーン構築、ロイヤリティ マーケティングとプレイシンク提携 |
- 今月は気になった業界ニュースがいっぱいありましたので、少しピックアップしてコメントさせていただきます。
- 1つ目のニュースは、各国でのweb3に対する取り組み状況ですね。欧米では現在crypt winter という状況が続いているので、web3に先進的に進められていた国では規制が厳しくなる方向のようです。一方で日本のように?これからという国々では準備が着々と進んでいるという状況でしょうか。地域によって、盛り上がりに大きな差があるようです。
- NO.3, 7は大きな意味で、マスアダプションに向けて、取り組みがなされているということでしょうか。先日のwebX イベントにおいても、今のweb3業界の課題はますアダプションをどのように果たすか、ということで色々と議論がなされていました。このあたりの整備が整ってくると、一気に普及の可能性が上がるので今後も注視していこうと思います。
- No.8は、開発側の環境改善の一例です。現在のdApps 開発は、web2 / web3のハイブリッドシステムですので、web2システム側からweb3へのアクセスがより容易にできるようになれば、開発をより効率的に進めることが出来ます。これまでもいわゆる3大クラウドでは、独自ブロックチェーンを簡単に作るサービスはローンチされていましたが、既存のパブリックチェーンへの接続ノードを簡単に作れるこの様なサービスは、aws が初のようです。今後azure やgcp でも同様の機能が提供されるのではないかと思います。
- No.9は、日本においては大きなニュースかなと思います。ニュースによれば、独自ブロックチェーンではあるもののサードパーティによるアプリケーションも提供可能なようなので、Ponta会員向けのマーケットができるということになるのでしょうか。今後の動きは要注意かなと思います。
以上、業界動向として目についたトピックでした。続いては、web3 関連の国内事例などで、目についた内容です。
事例・トピック
No. | 日付 | タイトル |
1 | 2023.07.05 | 「朝日広告賞」の賞状をNFT化!永久に残るデジタル証明に |
2 | 2023.07.06 | microverse、映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』のNFT販売開始 |
3 | 2023.07.18 | セブン銀行、募金でNFT発行のキャンペーンを開始 |
4 | 2023.07.19 | JR九州、アスターネットワーク採用のNFTサービス「JR九州NFT」を公開 |
- 1つ目は、朝日新聞社が行っているアサヒ広告賞の受賞者に、NFT を発行するというもの。NFT は、SBT(Soul Bound Token) となっていて、他人には提供できないというもの。学校の卒業証書をNFTでという千葉工大の事例もありますが、こういう行動履歴をNFTで発行というのは、DIDにもつながる取組ですね。今後より一般化されていくような気がしますが、一方で今回の事例だと、受賞者も多くないだろうことからNFTが特定できると受賞者のEOAが特定できてしまい、そこからリアルな個人を見つけられてしまいそうですね。このあたりのセキュリティが今後の社会的・技術的課題でしょうか。
- 2つ目は、Dynamic NFT の事例ですね。公開日をすぎるとNFTの画像が入れ替わるそうです。Dynamic NFT は、独自規格ERC-721K が出てきていたりしますが、実装方法が統一されておらず、どこまでをブロックチェーン上に実装するかでいろんな実装パターンがありそうです。この例だとどう実装しているんでしょうかね。調査してみたいです。
- 3つ目、4つ目はNFT の事例です。セブン銀行、JR九州という大手で、それぞれNFTの配布が行われるようです。大手でもweb3 での取り組みが進んでいる証左ですね。またNo.3の例では、SBT(Soul Bound Token) となっているため、個人の行動履歴としての役割も果たしそうです。今後、SBT による行動履歴の証左という取組も一般的になるんですかね。
また、先月は、WebXという、web3の世界的なイベントが日本で行われました。日本におけるweb3関係者が多く参加するとともに、政府関係者も多く参加され、日本におけるweb3 への取組の本気度がわかるイベントでした。イベントでの様子は、主催のcoinpost を中心にいくつか投稿されているようです。弊社も簡単ですが、参加レポートを出していますので、よろしければご一読ください。
以上、先月、気になった web3 関連ニュースでした。また、来月。