こんにちわ。
今月から、「web3 勉強中のエンジニアがきになった web3 関連ニュース」ということで、先月1ヶ月におこった気になったニュースをお届けしたいと思います。
業界動向ニュース
No. | 日付 | タイトル |
1 | 2023.06.03 | 日本でステーブルコインが、6/1 より発行可能に。 |
2 | 2023.06.13 | イーサリアム次期アップグレード「Dencun」の全容決定 |
4 | 2023.06.21 | ポリゴンラボ、「Polygon PoS」を「zkEVM Validium」にアップグレードする提案公開 |
- 1つ目のニュースは、日本でもステーブルコインが発行できるようになるというニュース。暗号通貨といえば資産運用の対象というイメージが、ステーブルコインの登場により確実な決済手段の一つとして適用される可能性がありそうです。クレジット、PayPal などと並んで、web システムの決済手段にステーブルコインがのる日もきそうですね。(その前提として、マイクロペイメントのトランザクション量に対応できるレベルにまでブロックチェーンの処理時間が高速される必要がありますが)
- 2つ目は、Ethereum の時期アップグレード内容が決まったというもの。スケーリングへの取り組み(EIP-4844)がアップデートに含まれています。ブロックチェーンにおけるスケーリングへの対応は、先日参加した勉強会においても非常に大きな課題として議論が活発に行われていました。今後一層、L2 への取り組みが強化される見込みとのようです。
- 3 つめは、Ethereum の L 2として動作する Polygon Pos が、ゼロ知識証明を利用した zkEVM Validium にアップグレードする提案が公開されたというものです。こちらも2つ目の記事と同様、L2 強化のはなしではあります。余談ですが、最近 web3 領域を主に見ているせいかゼロ知識証明やその応用に出くわすことが増えている気がします。「 自分の持っている命題が真であることを伝えるのに、真であること以外、 何の知識も伝えることなく証明できるような対話(非対話)知識証明プロトコル」がゼロ知識証明らしいですが、直感的に意味がよくわからないので、ただいま勉強中です。(そのうちブログにできればと)
以上、業界動向として目についたトピックでした。続いては、web3 関連の国内事例などで、目についた内容です。
事例・トピック
No. | 日付 | タイトル |
1 | 2023.06.02 | 十六茶 30 周年キャンペーンでガッキーの NFT が当たる |
2 | 2023.06.13 | 無許諾 NFT を完全排除へ。正規版 NFT の流通促進を目的に「jpnft」と連携した NFT マーケットプレイス構築に向け、SBINFT と JPNFT が業務提携 |
3 | 2023.06.16 | 【Noxx】オンチェーン履歴とゼロ知識証明による KYC 認証で”偽名で副業できるプロフィール”を生成 / 次世代の働き方となる? |
4 | 2023.06.26 | 羽田空港初の NFT を Web3 カンファレンス「WebX」期間中に限定プレゼント |
- 1つ目は、アサヒ十六茶が 30 周年キャンペーンで、ガッキーの NFT を配るというもの。NFT の受け取りに、LINE の wallet、DOSI ウォレットが用いられているようです。アサヒ十六茶のように一般人向けの商品に NFT がプレゼントとしてもらえるというのは、NFT が浸透してきた証左の一つですかね。ガッキーの NFT,ほしいです。
- 2つ目は、NFT 自体が本物かどうかを保証する枠組みについての事例です。以前 opensea が twitter にて、クリエイターに NFT 発行の手数料を払わせない lazy minting ができるストア共有機能において、実に 80%の NFT は盗作・フェイク・スパムだとの発信がなされていました。そこから考えると、正規版 NFT を流通させるためにこの様な取り組みがなされるのは、必然というところでしょうか。同種のサービスは AVEX さんが AssetBank というサービスで取り組まれていますね。今後も増えてきそうな気がします。
- 3つ目は、正直驚きました。そもそも、偽名で副業って、果たしてニーズはあるんでしょうか。ここでも ZKP 出てきました。^^;
- 4つ目もNFT の事例です。こちら、1つ目の十六茶キャンペーンと同じく、ノンカストディアル ウォレット(ユーザーが自分の秘密鍵を管理しないウォレット)での実現例です。現状の日本でのウォレットの普及率だと、当分ノンカストディアルウォレットでの機能実現が一般的な解決策となりそうですね。
以上、6月に気になった web3 関連ニュースでした。また、来月。