知っておくとちょっと便利！ディスクの空き容量を確認する df コマンド

今号では、df コマンドの使い方やオプションについてご紹介します！

df コマンドとは

df コマンドは、ディスクの空き容量を (現在マウントされている各ファイルシステムごとに) 表示するコマンドです。
ただ空き容量のみを表示するだけでなく、ディスク全体での容量や、ディスクが全体の何%使用されているのか、等も確認する事ができます。

基本の書式

“df” コマンド (オプション・引数なし) を実行すると、システム上で現在マウントされているすべてのファイルシステムの空き容量をそれぞれ表示します。

$ df
ファイルシス            1K-ブロック    使用  使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    14034944 4406776 9628168   32% /
devtmpfs                     924300       0  924300    0% /dev
tmpfs                        941312       0  941312    0% /dev/shm
tmpfs                        941312  107968  833344   12% /run
tmpfs                        941312       0  941312    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1                   1038336  182528  855808   18% /boot
tmpfs                        188264      12  188252    1% /run/user/42
tmpfs                        188264       0  188264    0% /run/user/0

引数に特定のファイル名やディレクトリ名を指定すると、そのファイルやディレクトリが存在する場所の空き領域が表示されます。

$ df /var/log/messages
ファイルシス            1K-ブロック    使用  使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    14034944 4406756 9628188   32% /

$ df /boot
ファイルシス   1K-ブロック   使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/sda1          1038336 182528 855808   18% /boot

df コマンドのオプション

次に、df コマンドで使用可能なオプションをご紹介します。
オプションには多くの種類がありますが、よく使用されると考えられるものを抜粋してご紹介します。

• 読みやすい単位 (KB、MB、GB) で表示する
  -h オプションを指定すると、各領域の値に単位 (KB、MB、GB) が付与されて表示します。
  デフォルトではすべてが KB 単位で表示されますが、明示的に KB などの単位は付与されません。
  単位が付与されると読みにくさが軽減されますね。

  $ df -h
  ファイルシス            サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
  /dev/mapper/centos-root    14G  4.3G  9.2G   32% /
  devtmpfs                  903M     0  903M    0% /dev
  tmpfs                     920M     0  920M    0% /dev/shm
  tmpfs                     920M  106M  814M   12% /run
  tmpfs                     920M     0  920M    0% /sys/fs/cgroup
  /dev/sda1                1014M  179M  836M   18% /boot
  tmpfs                     184M   12K  184M    1% /run/user/42
  tmpfs                     184M     0  184M    0% /run/user/0
  

• 空き容量の合計値を表示する
  –total オプションを指定すると、末尾にすべての領域における空き容量の合計値が表示されます。

  $ df --total
  ファイルシス            1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
  /dev/mapper/centos-root    14034944 4406744  9628200   32% /
  devtmpfs                     924300       0   924300    0% /dev
  tmpfs                        941312       0   941312    0% /dev/shm
  tmpfs                        941312  107960   833352   12% /run
  tmpfs                        941312       0   941312    0% /sys/fs/cgroup
  /dev/sda1                   1038336  182528   855808   18% /boot
  tmpfs                        188264      12   188252    1% /run/user/42
  tmpfs                        188264       0   188264    0% /run/user/0
  total                      19198044 4697244 14500800   25% -
  

  なお、先ほどの -h オプション と併せて指定する事もできます。

  $ df -h --total
  ファイルシス            サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
  /dev/mapper/centos-root    14G  4.3G  9.2G   32% /
  devtmpfs                  903M     0  903M    0% /dev
  tmpfs                     920M     0  920M    0% /dev/shm
  tmpfs                     920M  106M  814M   12% /run
  tmpfs                     920M     0  920M    0% /sys/fs/cgroup
  /dev/sda1                1014M  179M  836M   18% /boot
  tmpfs                     184M   12K  184M    1% /run/user/42
  tmpfs                     184M     0  184M    0% /run/user/0
  total                      19G  4.5G   14G   25% -
  

• MB 単位で表示する
  -m オプションを指定すると、各領域の値をすべて MB 単位で表示します。
  見出し行の左から 2番目の表記が、1M-ブロックに変化したことが分かりますね。

  $ df -m
  ファイルシス            1M-ブロック  使用 使用可 使用% マウント位置
  /dev/mapper/centos-root       13706  4304   9403   32% /
  devtmpfs                        903     0    903    0% /dev
  tmpfs                           920     0    920    0% /dev/shm
  tmpfs                           920   106    814   12% /run
  tmpfs                           920     0    920    0% /sys/fs/cgroup
  /dev/sda1                      1014   179    836   18% /boot
  tmpfs                           184     1    184    1% /run/user/42
  tmpfs                           184     0    184    0% /run/user/0
  

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OSSよろず相談室でサポートをやっています。時々ライブ配信や勉強会に出ていることもあります。

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