「RKSを知る!」の連載第9回目の記事としまして、RKSと各クラウドベンダのWebUIの特徴を比較しました。比較対象であるElastic Kubernetes Service (Amazon EKS) およびAzure Kubernetes Service (AKS)と比べて、RKSはどのようなWebUIで特徴は何かを確認していきます。
本連載についてはリンクページを用意していますため、概要や連載記事は下記URLからご確認ください。
RKSを知る! 概要&連載リンク集
各クラウドベンダのKubernetesService WebUI比較
今回は比較対象となるRKSと各クラウドベンダのKubernetes Service(AKS,EKS)の管理画面をもとに、機能面や調査した中での気付きを記載していきます。
まずはRKSのKuberntesクラスタ管理のWebUIを確認します。
特徴として以下があげられます。
・ホーム画面から現存のサービスをすべて選択することができるため、利用までが簡易で迷うことがない。
・RKS管理画面については表示される情報は少なく、また情報ごとに間隔が広く設計されているため、視覚的に必要な情報を判断しやすい。
・一部対象を箇所にカーソルを持ってくることで表示される機能(ノードの削除)あるので、視覚的に気づきにくい部分も存在する。
・Ridge Cloudは日本語非対応。言語は英語のみ対応。
・RKS上のリソースはWebUI上では一部しか確認することができず、詳細な情報はKuberntesクラスタにログインして確認する必要がある。
次にEKSのWebUIを確認します。
EKSの特徴として
・AWSのWebUIは各リージョンごとの言語に切り替え可能。リージョンを切り替えることで、言語が自動的に変更される。
・AWSはひとつのサービスを利用したとしても、対象利用サービスが別のAWSサービスを利用している可能性が多々ある。例えばEKSのみの利用をWebUI上から行ったとしても、裏ではVPCやEC2、EBSが利用されているため、自分が認識していないサービスが稼働している場合があり、かつ対象サービスからでは各サービスの利用状況を確認することは出来ない。
・クラスター作成後は細かい粒度で設定の変更や追加を行うことができ、Nodeの追加やネットワークのセキュリティ設定もWebUI上から行える。
EKSは各サービスと連携しているため、「ワークロード」タブや「設定」タブから細かな設定することができる。
次にAKSを確認していきます。
AKSの特徴は
・Azureは日本語対応。また各地域ごとに言語設定を変更することができる。
・Azureはサービス数が多いため、ホーム画面から特定サービスを利用するにはサービス外面までの移動、およびサービス名で検索して使用する。
・AKSはWebUI上で連携しているサービス、およびリソースを確認することができる。反面、情報量が多く視覚的な判断が難しい。
このように各クラウドベンダごとに特色はありますが、RKSとその他のクラウドベンダーでの明確な際を以下にまとめました。
さいごに
RKSと各クラウドベンダのWebUIを確認してみるとそれぞれ特徴がある中で、RKSならではの特徴に気づくことができました。今後、他クラウドベンダ含め、Kubernetes Serviceの機能を拡張していくと考えております。
機能の追加やアップデートに伴い、WebUIも変化していきますので、定期的な確認および記事更新を行っていければと思います!