みなさんは “Dev Protocol” というソリューションをご存じでしょうか。
Dev Protocol は、これまでの OSS(オープンソース)の持続的開発に関わる収益化問題を解決する世界初のソリューションです。
本記事では、この Dev Protocol と、そのトークンである “DEV” を開発した FRAME00(フレームダブルオー) についてご紹介します。
経済的に評価されにくい OSS の価値
映像や音楽、ソフトウェアなど、私たちは多くのウェブ サービスやコンテンツを無料で享受しています。この新たな価値を創造し続けている多くのクリエイターは、どのようにして資金を確保しているのでしょうか?
クリエイターのほとんどの資金源は、広告収益や寄付、クラウド ファンディング、投げ銭などに頼るのが一般的す。この方法は長期的なマネタイズ方法になりづらいというデメリットがあります。
特に OSS は、利用することに対して制約を設けないという基本姿勢があるためお金を受け取ることが難しく、これまでOSS活動資金の確保はクリエイターの活動のそのものの障壁になっていました。
すべてのイノベーターが評価され、持続的に挑戦できる社会
この「新たな価値を創造する OSS 開発者」を支援するため、日本発のプロトコル Dev Protocol を開発したのが、2015 年に創業した FRAME00 です。
Dev Protocol は、OSS をトークン化することで、OSS に対しステーキングできるようにする仕組みです。ステーキングとは、自分の所持している DEV を、トークン化された OSS に預けることです
ステーキングが行われると、ステーキングされた OSS と、ステーキングしたユーザー双方に新しく報酬としての DEV が付与されます。また、ステーキングを解除するとステーキングした DEV がユーザーに戻ってきます。この仕組みは、クリエイターと支援者の双方に報酬を与え、世界初の持続可能なインセンティブモデルを実現しました。
OSS 開発者を支援するスポンサープラットフォーム「Stakes.Social」
FRAME00 は、OSS 開発者を支援するスポンサープラットフォーム「Stakes.Social」を提供しています。Stakes.Social には2021年4月時点で1,600以上の OSS プロジェクトが登録されています。
OSS の開発者は、github に公開したプロジェクトを Stakes.Social 上に登録し、支援者であるスポンサーは、応援したいプロジェクトに対して、自分が保有する Dev トークンをステーキングします。
一方、開発者は、支援者からのステーキングから得た報酬を開発資金に充当しながら開発を続けることが可能です。
この時、開発者が得られる Dev トークンは、OSS 開発のスポンサーである支援者(ステーキングした人)にもリターンとして付与されます。
FRAME00 の今後の活動
FRAME00 は、今後も、OSS だけにとどまらず“自ら何かを生み出し、オープンソースとして作品を社会に還元している全てのクリエイターおよびその支援者“が持続的に経済的利益を得ながら、さまざまな(非金融)アセットで資産運用できるような経済圏を目指していくそうです。
サイオステクノロジーの役割
2019年2月、サイオステクノロジーは OSS 開発者支援サービス Dev の 第一弾 Goldスポンサーになって以降、2021年6月にはOnboarding Sponsors Programに参加しました。
今後もサイオステクノロジーは、OSSに関わるデベロッパーに収益手段を提供しOSSの持続可能性の実現を目指す、“Dev Protocol” と、FRAME00 を応援し続けます。
【関連】
2021年4月に、FRAME00 の CEO(最高経営責任者)である原麻由美さん、CTO(最高技術責任者)の Aggreさんをお招きし、サイオステクノロジー上席執行役員 黒坂とオンラインで意見を交わしました。テーマは、持続的な OSS の開発で求められること、さらに OSS 以外のオープンなアセットや社会的な活動を支援するエコシステムです。
このインタビュー記事(前編)を公開しました。ぜひこちらもご覧ください。
記事タイトル:「つくること」と「支えること」が持続する未来のトークンエコノミー
FRAME00
https://corp.frame00.com/
Stakes.Social
https://stakes.social/
“Dev Protocol”の詳しいサービス概要と OSS の登録方法はウェブサイトをご参照ください。
https://devprotocol.xyz/