OSC京都2025 セミナー&展示紹介と感想

こんにちは、PS-SL新卒1年目のひろです。

8/3にOSC京都2025に参加させていただきました。参加した中で特に印象に残った展示・セミナーについてのご紹介とサイオステクノロジーの展示・セミナーについて紹介させていただきます。

さくらインターネット株式会社

さくらインターネットさんが行っていた「高火力シリーズ」についてのセミナーに参加させていただきました。私は、さくらインターネットさんと聞いてまず思い浮かんだのはレンタルサーバ事業で、高火力シリーズときいてどのようなサービスなんだろうと気になっていました。

今回ご紹介いただいた「高火力シリーズ」では、3つのGPUクラウドサービスが展開されています。今回のセミナーでは実際に生成AIを使用し、画像を生成するデモを見せていただきました。
生成AIにとってGPUはとても重要な要素です。GPUは小さなコアをたくさん持っており、大量の計算を同時にこなすような並列処理に特化しています。生成AIの学習や推論には膨大な計算が不可欠なため、GPUが活用されています。さくらインターネットさんの高火力シリーズはこのGPUを提供するサービスで、生成AIや機械学習の分野に持って来いなサービスです。

今回紹介されていた3つのサービスについてまとめます。

まず高火力PHY。こちらはGPUを8基搭載したベアメタルサーバーです。NVIDIA H100やH200といった超高性能なGPUを搭載したモデルが用意されています。高火力も高火力といった具合で、大規模なサービス開発に特化している印象を受けました。

次に高火力VRT。こちらはVM(仮想マシン)型のGPUクラウドで、NVIDIA H100、NVIDIA V100といったGPUのプランを選ぶことができます。チャットボットサービスなどの即応答性が求められるサービスに最適です。また、時間単位での課金制で、柔軟に利用することができます。

最後に高火力DOK。こちらはコンテナー型GPUクラウドサービスで、作成したDockerイメージをpullし、イメージを実行することができます。こちらはバッチ処理のような終わりのある処理に適していると紹介いただきました。高火力DOKは秒単位での従量課金制で、実行時間のみコストが発生する仕組みとなっており、高火力なGPUを最小限のコストで利用できる点が大きな魅力です。AI関連のサービス開発や研究の敷居を下げてくれる素晴らしいサービスだと思いました。

今回のセミナーを通じて、「高火力シリーズ」が大規模処理、リアルタイム処理、バッチ処理といった多様なニーズをカバーしていることがよく分かりました。日本の生成AIサービスや研究を支える、土台のような存在だと感じました。

osdev-jp

osdev-jpさんはOS開発に役立つ情報を収集、公開されているコミュニティで、今回は自作OSを展示されていました。

私はOS開発をしたことはなく、OSが何を行っているか大まかな知識しか持っていなかったのですが、お話していただいた内容から興味を持つことができました。特に魅力的に感じたのは、自分だけのGUIデザインやコマンドを作ることができる点と、普段何気なく使用しているPCの裏側でOSがどのような役割を果たしているのか実践的に深く学べるという点です。OS開発に関する書籍も紹介していただいたので折に触れて挑戦したいと思いました。

osdev-jpさんの展示内容。自作OSの展示です

Japanese Raspberry Pi Users Group

Japanese Raspberry Pi Users GroupさんはRaspberry Piを用いた様々な製品、作品の展示をされていました。印象に残った展示についてまとめます。

まず、Raspberry Pi 500というRaspberry Piとキーボードが一体になっている製品です。モニターとマウスさえあればPCとして使用することが可能という、手軽で優れた製品です。自分はRaspberry Piをほとんど使用したことがなかったこともあり、キーボードと一体になっていることに驚きました。小型のモニタモジュールと一緒に使用できる様子を見せていただきました。

次にRaspberry Pi 5 + AI Cameraの展示です。AI CameraはカメラモジュールにAIが内蔵されており、モジュール側で物体検知を行えるという優れものです。小型カメラ側で検知してくれるという点に驚きました。

自分は電子工作を通ってきておりませんが、モジュールを組み合わせてアイデア次第で様々なものを作れるというのがとても魅力的で、自分でも何か作ってみたいと思いました。まずはRaspberry Piを購入するところから始めたいと思います!

Japanese Raspberry Pi Users Groupさんの展示内容。Raspberry Pi 500の展示です

サイオステクノロジーブースの展示内容・セミナーのご紹介

今回のOSC京都2025ではサイオステクノロジーもブース出展いたしました。

今回のブースでは、RAGスターターパックOSSよろず相談室サポートサービスを中心にご紹介し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

RAGスターターパックは、社内に蓄積されたデータやナレッジを活用するにあたって現れる、セキュリティや導入の課題を解決します。

本サービスは社内データをRAG技術によって活用できるオールインワン基盤を提供するソリューションです。機能やオプション等の詳細についてはこちらからご覧ください。

OSSよろず相談室のサポートサービスでは、OSSの利用に関する、使用方法や設定方法、運用時のトラブルに関する技術的なご質問に対し、専門家が調査を行い、回答を提供します。

Q&Aサービスだけでなく、ソースコードレベルでの解析、主要OSSの脆弱性情報を提供するレポートサービス等様々なサービスを提供しております。サービスの詳細やサポート対象OSSについてはこちらからご覧ください。

また、今回はブース展示に加え、生成AIをテーマにした3つのセミナーを開催いたしました。どのセミナーも生成AI関連のもので、活用方法や仕組みについてのセッションです。以下のリンクからセッション概要をご覧いただけます。

AIは本当に「安全」なのか?オープンソースとAI Red TeamingでAIの安全な活用法を探る

ゼロから学ぶ生成AI未来のツールを理解しよう

書くことで学ぶ、生成AIで効率化する~テックブログ執筆の新しいスタイル~

サイオステクノロジーの展示内容

最後に

今回OSC京都2025に参加し、これまでよく知らなかった技術のお話をたくさん聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。もっと技術的に深い議論ができるよう精進していきたいと思います。

素敵な展示、セミナーを開催してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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